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忘れる


目を閉じたそこは決して暗闇じゃないことを知ったのはいつだっただろう。あんな薄っぺらい皮膚の一枚やそこらですべてが遮断できるなんて思っていたのはいつまでだっただろう。目を閉じて耳を閉じて心を閉じて。「絶対」なんて「絶対」無い。誇らしくいったそれは絶対の真実じゃない。だってこの世のどこにも平等なんてないし、真理だってない。たとえばそれが誕生日だったり電話番号だったり車のナンバーだったりそんな何かを特定できそうで出来なさそうな簡単なそれで適当に曖昧にこじ開けて知ることが出来るなら。多分きっと人間と同じ姿をした偉い何かの正体はとっくに解明されていて改名されているはずだ。分からないから、分かろうとして、嘘をついて何かを守ってそれは自分の為だったり誰かの為だったり理由はいろいろだけど嘘を吐いたことは事実で真実で後悔の元でイラつくままに壁を殴ればきっとそこには穴が開いてそれは直さなければ永遠に残るけど手の傷はいつか消えて忘れてしまう。忘れて忘れて忘れて生きていく。美徳か悪徳か。だけど過去のいろんなことを全部覚えて生きていくなんて到底出来ない。だけど忘れたくない事だって忘れる。あんなに笑っていた事だって忘れていく。優しさは強さだと誰かが言う。強くなければ優しく出来ないからという。優しさは弱さだと誰かが言う。攻撃されない為に優しくあるからという。どちらも真実なら優しさって何。どちらも嘘なら優しさって何。そう思ったことも忘れてしまう。毎日息を吸って吐いて吸って吐いて吸って吐いて毎日朝起きて夜寝て心臓は動いて血は巡って目を開けて目を閉じて覚えて嘲って忘れて脅して怯えて威嚇して怒って泣いて笑って生きていく。未来が終わるまで。
だけど
いつかその時が来たら。怖かったりつらかったり悲しかったりしたことと一緒に、見たこともないし見えないけれどきっと綺麗だろう夜の虹や昼の星やそんなものを、思い出したいと、そう思うのです。思い出してほしいと思うのです。だからその日が安らかに訪れますように。だからその日が薄っぺらい瞼で遮ぎられますように。だからその日がどうか血や涙だらけになりませんように。どうか。


2009.08.06
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